支部長挨拶

第39・40期関西支部長
市木 敦之(立命館大学理工学部)

 (公社)日本水環境学会関西支部会員の皆様は、日頃より支部活動にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。この度、令和5年度および令和6年度(第39期および第40期)の支部長を仰せつかりました。副支部長を新矢将尚((地独)大阪健康安全基盤研究所)と須戸幹(滋賀県立大学)、宮崎一((公財)ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター)、幹事長を田中周平(京都大学大学院)、副幹事長を吉田弦(神戸大学大学院)の各先生方にお願いして、理事21名、幹事28名(一部重複)の役員体制で努めて参ります。至らぬところが多々あろうかと存じますが、これまでと同様、ご指導とご協力を賜れますようお願い申し上げます。

 長らく世界を震撼させてきた新型コロナ禍も、罹患者数はさておき社会的な混沌についてはようやく収束の兆しを見せ、我々の職場環境もリモートワーク主体からからオフィスへとおおよそ戻って参りました。本学会の年会やシンポジウムの開催形態も、やむなく中止の判断を行った第54回日本水環境学会年会(2020年)からオンライン開催、ハイブリッド開催を経て、ようやく本年(2023年)の第57回同年会は愛媛大学で懇親会も含めて対面での実施とすることができました。この間、未曽有のパンデミックによる混乱を背景にしつつも、皮肉なことにオンライン配信、ハイブリッド開催等の運営方法や技術的なノウハウなどについてある種の画期的なDXが進みました。学会本部、関係支部ならびにそれぞれの実行委員会をはじめとする各位のご尽力のお蔭と存じます。

 本年(2023年)の第26回日本水環境学会シンポジウムは大阪大学で開催され、会員・非会員を問わず多数の方々にご参加を頂きました。皆さまの日々の研究成果について充実した発表・討議や意見交換を行って頂けたのではないかと拝察しています。あわせて、関西支部企画ないし関西支部共催行事として、水の都である大阪の水環境をテーマとした特別講演とテクニカルツアーを実施しました。ちょうどプロ野球で、セ・リーグ、パ・リーグともに在阪球団が優勝した直後であったこととも相まって、関西での盛り上がりの一端に加われたように感じています。入江政安(大阪大学大学院)実行委員長をはじめとするシンポジウムの準備・運営に奔走されました実行委員会の諸先生方、ならびにご協力頂きました皆さまに心より御礼申し上げます。

 関西支部は、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の日本水環境学会会員から構成され、大学、地方行政機関、企業、NPO等に所属する会員各位のご協力によって各地域の水環境の保全のために貢献することを目的とした活動を行っています。例年、関西支部の活動として、講演会や見学会、支部表彰と受賞講演などを企画し、また、年会やシンポジウムに参加・聴講するための支部助成金を支給するなど、学会員の方々の研究活動が推進できるよう努めています。今期も2025年に開催を迎える大阪万博への盛り上がりとともに、関西支部の活動をさらに活発に進めて参りたいと考えています。自身の力量不足に悩みながらになろうかと思いますが、水環境分野における学術研究や技術開発の進展のため、池道彦(大阪大学大学院)会長をはじめとする学会本部と連携しつつ取り組んでいく所存です。引き続き、皆さまのご指導とご鞭撻をお願いする次第です。